プチ反省会

ささ、昨日の発表会の反省会をしましょう。
打ち上げ会場にて…
ビールを延々と飲み続ける
すいません…
アンケートを見た。私の予想に反して、私の落語の評価がよかった。驚いた。
「薮入り」で初めての人情噺に挑戦した。練習が行き届いているかを含め、いくらか不安があったのだが、実は。
もし、笑いがある程度でも確約されるなら、絶対に笑いが多い噺のほうが有利なのは目に見えている。なぜなら、現代の落語では、笑いの価値観は高く、お客様の大半も笑いを求めているといって過言ではないからである。少なくとも、私はそう考えている。
私に対する主な評価は、「落ち着いている」「夫婦のやり取りが上手い」というものであった。まぁ、前者はただに舞台慣れしているといった感じなんだが、後者は今回の落語の大きなポイントを握るところである。
「薮入り」の噺は、奉公にいった息子が3年ぶりに自宅に帰ってくる夫婦のやり取りで展開していく。つまり、この夫婦が中心人物であるのだ。
設定上の背景で、母親は実は継母であるといったものがあるのだが、ともかく息子の宿下がりにテンションが上がりまくる父親と、喜びながらも終始冷静な母親の感じ、そして、噺の中で、喜んだり、感動したり、驚いたり、怒ったりする父親・熊さんの描写である。この熊さんがどれだけ巧みに表現できるかが私の最も重視した点であった。
落語上に登場する熊さんという人間は、無精で乱暴者と決まっている。それが、私が演じることで「オーバータイム熊さん」と見てもらえたのか…
このポイントはいくらかは達成できたようである。
見に来てくれたOBの先輩が、「オーバータイム節」と評してくれたのを見つけ、そのように思えた。
そんなもんだから、2回通りもアンケートに目を通してしまった。
人情噺をしたことで、ほんの少し、芸の幅が広がったかな。

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