M-1グランプリ2024の審査員について

M-1グランプリ2024、決勝である。

この前日の土曜日は、ゴールデンタイムのテレビ番組が、私的に全滅していた。日曜日はM-1グランプリがあるから間違いない。てか、それ以外は滅しているが。他局は戦う気がないのだと思う。

M-1グランプリ2024の審査員が発表された。発表番組を見ていたので、オードリー若林正恭の名前が目に飛び込んできた瞬間の興奮はすごかった。いつかあるかもしれない、と勝手に期待していたことが現実になるというのは、素晴らしい。れなちの選抜は考えなかったが、アンダー楽曲のセンターはあるかもしれないと期待していたこと以来だと思う。

審査員は9名だ。言われて気が付いた、前年よりも増えたことに。

  • 石田明(NON STYLE)
  • 海原ともこ(海原やすよ ともこ)
  • 柴田英嗣(アンタッチャブル)
  • 哲夫(笑い飯)
  • 博多大吉(博多華丸・大吉)
  • 塙宣之(ナイツ)
  • 山内健司(かまいたち)
  • 礼二(中川家)
  • 若林正恭(オードリー)

公式発表における並びは、50音順ということになっている。実際の番組での席次も、今回は含みを持たせず、50音にするのだと思う。そうでなくとも、なんとなく若林正恭は左端なのではないかと感じた。このメンバーで、島田紳助や松本人志が座してきた右端をだれにするかと考えると、筆頭は博多大吉、次点が中川家礼二、もしくは石田明だと思う。賞金目録贈呈はおざなりにされている番組だが、審査員の誰かが行うと思えば、逆に海原ともこだろう。

さて、いろいろな考察がされる中で、一つ思ったことがある。「海原ともこは外したかったのではないか」ということだ。

海原やすよともこの漫才は、THE MANZAIか、年明けの漫才師がいっぱい出る番組で目にしている。その感想は、、いったんいいじゃない?で、なんで外したかったのかと考えると、審査員の中で唯一M-1グランプリに出場していないのではと思ったからである(実際にそうだと思う)。本当は、M-1グランプリ出場者(≒決勝進出以上の実績を持つ)で審査員を揃えたかったのではと、私は想像したのだ。

山田邦子退任を規定路線としていたとか抜きで、昨今のD&I観点であったり、女性芸人の活躍にもっとコミットするべきなどを考えたとして、女性審査員は絶対に必要だった思う。それを踏まえて、「M-1グランプリ出場経験があり、芸人としてスーパーレベルな実績を持ち、審査員という責務を担える」と考えたときに見いだせなかった。その結果、海原ともこが残留した。そうなのではないかと。

博多大吉、塙宣之、礼二は残留となっているが、私が考えた審査員刷新後の方針に合致している。もっとも、全取っ替えする勇気はなかったろうが。この3人は分析も愛もあり、自己都合で降りなければ、しばらく続けてほしいのでよい。サンドウィッチマン富澤も、残留させたかったはずだ。

じゃあ海原ともこの代わりは誰が考えられたのだろうか。それを少し悩んで、唯一思い至ったのが、ハリセンボン近藤春菜だった。もしかして、裏番組にでてしまっているのかもしれない。そこだけ検証しようと思う。女性でM-1決勝進出、芸人としてスーパーレベルの実績……以外といないのだ。