四月は消えるとき

4月だ。

南波志帆(福岡県出身の女性シンガー、俺の嫁)が、春が苦手で、その理由が別れだ的なことを言っていました。
春、もっと言えば、3月末とか4月になってということかなと思いましたが、とても共感するところです。

なんで共感するのだろうかと自分で考えてみると、どんなにポジティブであっても、よいこと・よい出会いがある裏付けはない一方で、失うこと・離れていくことは事前に決まって必ず実施されるからなんだと考えました。

例えば、好きなラジオ番組が終了することは、改編期には起こるものですが、待望のパーソナリティが担当する番組とか、超絶面白い番組が始まる確約などないのです。

最近は、芸能人の進退なんかで、とてもショッキングなことがありました。
成宮寛貴氏の引退、橋本奈々未(ななみん、唯一本人を見たことがある乃木坂46メンバー(当時)、俺の嫁)の引退、スフィアやゆいかおりの音楽活動休止(ゆいかおりは解散に近そう)、石原夏織(キャリさん、俺の嫁)のシグマ・セブン退所などだ。
本当にビビったのは、成宮くんと、ゆいかおり、キャリさんの三つだが…

春の時期に、もっぱら悲しい気持ちになるきっかけになったのはなんだったろうと考えると、大竹佑季だったのではないかと思う。

大竹佑季と言えば、ホリプロスカウトキャラバンのグランプリ受賞者であることは知っている人は知っているところだ。
宮城県出身だということで、東北放送でラジオ番組をもっていた。僕が大学3年の9月頃だったと記憶しているが、ふと東北放送のラジオをつけたら放送されていたのが、「大竹佑季のショコラレーベル」だったことは、あまりにも有名な話。
番組は翌年3月で終了してしまい寂しいものだったが、大竹佑季を知ってから半年の間に、2ndシングル・ファーストアルバム発売、深田恭子主演の映画「天使」に出演と、芸能活動は順調なように思えた。
なお、僕が大学3年の学祭といえば、全国的にも話題になった、男女平等だかなんだかの反発でミスコンが吹き飛んだやつだった。ミスコンに確保されていた野外ステージの時間だったはずのところに大竹佑季を引っ張って歌ってもらったのを見ることができたのは、大学生の大切な思い出の一つである。
シャイボーイすぎて、彼女に話しかけられなかったことは、今でも悔やまれる…

仙台のラジオが終わり、僕はなぜだか大竹佑季の活動がより全国区で進んで行くんだと思っていた。
仙台にいた頃の夜の活動の一つが、ニッポン放送の遠距離受信だった。「田中麗奈ハートをあげる」が番組終了するまで聞いていた(つもりになっていた)し、上戸彩のラジオも継続していたのだ。

大学4年になって、別に追い詰められていた的な心理はなかったつもりなのだが、恐ろしく就職先が決まらなかったということがあり、当時の心の支えは、大竹佑季のFirstアルバムだった。

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1曲目~4曲目(中でも、1曲目の『眠る孔雀』、3曲目の『都会の羊』が大好き)の流れとか、ただただ抜群。
そして、有名な『scarborough fair(スカボロー・フェア)』は、僕にとってはサイモン&ガーファンクルではないし、心が叫びたがってるんだ。で流れた曲でもなく、大竹佑季が歌唱したものなのだ。

夏が近づくにつれ、就職のことを考えると、応募できるもの自体が減ってきて厳しい感じはしてきていた。
そんな中、自分は、“土曜日の23時過ぎにニッポン放送をつけると大竹佑季がラジオ番組”をやっているという謎の妄想が爆発し、毎週のように長距離受信をしていたのだ。
結局、雑音がキツイので、脳が聞こえないと思えば聞こえなかったし、女性の声と思えるものは「大竹佑季の喋り」だと思い込んだのだ。事実は分からないが、限りなく、自分の妄想だろう。

大竹佑季のショコラレーベルが終わってから1年後、自分は大学を卒業し、就職に伴って千葉県に引っ越しした。
その間に、大竹佑季はホリプロを辞め、東芝EMIとの契約も終了になったことを知った。
2007年4月、アイドルマスター XENOGLOSSIAというアニメがあった。
このエンディングテーマを歌っている「Snow*」が、Lantis所属の大竹佑季ヴォーカルプロジェクトだった。コレをきっかけに調べたら、ホリプロじゃなくなっていた、ということだったと思う。
アイドルマスター XENOGLOSSIAが、チバテレビを初めて見るきっかけになったのだった。

それからは、Snow*の動向は注意していて、キミキス pure rougeをチバテレビで毎週見ていたのもエンディングを歌っていたからだし、シゴフミのアニメは見ていなかったけどエンディングはチェックしたいたし。

1年ちょいで三つのシングルを出し、全てアニメのエンディングに採用されたのだから、Lantisアーティストとしては、順調だったと言えるのだが、その後、ぱったりと作品がなくなってしまう。ただ、寂しかった。
(コンピレーションアルバムに参加ということはあったが)

つまり、僕は大竹佑季を、ショコラレーベル+ホリプロの大竹佑季と、Snow*のヴォーカリスト大竹佑季の二度失っているのだ。
やはり、ショコラレーベル終了の2006年4月のことが、色濃く頭に残っているのだと思う。

いや~、東京に来てからも、ゆきちゃんが出るライブハウスみたいなところに行ったり、Ustreamやって時は毎回見たりしてたなぁ…
そういうのも、自然と無くなっていった。。

櫻子さんの足下には死体が埋まっているのエンディングでTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDのフィーチャリングヴォーカルで現れたときは、ソファーから立ち上がったよね。

簿記検定の勉強を放り出して、ゆきちゃんが歌うっていうイベントを見に中野にいったもん。

まぁ、これだって自分名義ではないから、単発の仕事だが。

果たして、また彼女が立ち上がるときは来るだろうか。
永遠に楽しみにしていそうだ。

4月は消えるとき。
だから、今を、存在しているという事実を、ちゃんと大切に。

大竹佑季は歌っている

今期のアニメソングに感動が起きました。

櫻子さんのエンディング『打ち寄せられた忘却の残響に』のフューチャリングボーカルが、大竹佑季なのだから。

櫻子さんは、TOKYO MXでは比較的定番枠(水曜日24:30)で、チバテレビやテレ玉同枠(日曜日24:30)でやってることから、やや注目度が高い位置づけです。

冷静になると、以外とチバテレビは深夜アニメに溢れてないんですよ。
MXである作品で、櫻子さん以外の新作は、終物語、対魔道学園35試験小隊、新妹魔王の契約者BURSTですかね。

櫻子さんは、おおよそ1話完結のミステリーですが(2話完結もありました)、絵がきれいなところから、そこはかとなく氷菓を思い出しながら見ますね。

そうそう、氷菓の原作である古典部シリーズの新作が12月(12日)発売の野生時代から載るそうです。
楽しみですね。
(古典部シリーズは、小説を全部読んでいるのです。電子書籍で!)

エンディングが流れたときに、わりとすぐに「あぁん!?」って思ったところ、feat. 大竹佑季とスタッフロールに見いだして、涙したものです。
(わりとガチ)

中野であったアニメに近しいイベントで歌うっていうから、簿記の勉強しないで見に行きましたし。

どのくらい大竹佑季が好きかというエピソードですか、、そうですね。

彼女名義のフルアルバム『眠る孔雀』があります。

当時、大学生協で予約して買いました。

今でも、音楽史に残すべき傑作と考えますが、読みとり面がちょっと残念なことになっちゃって、買い直しました。
(レンタルでないことにこだわり)

そういえば、、南波志帆先生のアルバム『乙女失格』にも音がおかしくなっちゃってるところがあるので調達しないと思ってやってない…
(こちらは、レンタルで…)

アニメ関係でお歌が好きになる傾向は、逆もしかりという部分はあります。
もっぱらアニメソングを歌う方が、何らタイアップなしに出す新曲は(無条件に)手に入れるのかとか、新曲が盛り込まれたアルバムは手に入れるのかとか。
ちなみに、一般的にアニソンシンガーと位置づけられそうな方のアルバムって、僕は買ったことない…はず…

アニメソングという考え方は古いですかね。
そうはいっても、アニソンシンガーと考えられる方が、ドラマの主題歌担当してるようなケースは記憶にない…

Mステの反応なんかも考えると、マーケットが違うということですかね。

それにしても、大竹さんが(メジャーのシンガーを辞めて)Snow*を始めたとき、なんでランティスだったんだろう。

知れる機会はなさそうなのだけど、謎なことのひとつ…

なんかレコーディングしたとか言ってたので、また何か聞けるのかもしれません。

楽しみです。

それでは。