裸参り

昨日1月14日。
仙台
国宝 大崎八幡宮
どんと祭
とくれば、
裸参り
スタートは、なぜか国分町の居酒屋。目的地、大崎八幡宮の本堂まで往復すれば、2時間ぐらいを見越した旅になります。
半股こを装着し、体にはサラシを巻き、腰にしめ縄をつけ、鉢巻をして、鐘を持ち、紙を咥えて、19時頃かな出発です。
私は、仙台4年目で3回目。ほかの人は、毎年やっていることだから、ちょっとサボり気味ですね。申し訳ないような気分になります。
はじめに、記念撮影。日曜日の国分町には以外に人がいないのですが、変な目で見られます。
メディアテーク前。特に興味を示す人はいません。しかし、「かまどや」の店員が見せのドア越しに見ています。
大学病院方向に進んでいきます。途中、歩いている人と信号待ちで一緒になるのですが、信号が青になると、早足で距離を開けられてしまいます。なぜでしょうか。
大学病院前に出て、国道48号を八幡方向に進みます。このあたりから交通規制がひかれ、警察もいるのですが、職務質問はされませんでした。
進んでいくと、少しずつ駅方向に歩いていく人が増えてきます。つまりは、すれ違っているわけですが、端によって道を開けてくれます。一説によると、道を開けているのではなく、触りたくないので避けているらしいです。
裸参りから戻ってきている団体も見られます。袴を着ている課長レベルの人は、昔はきちんと裸になっていたのでしょうか。経験がないなら、部下はついてこないでしょう。ちなみに、多くは提灯を持っており、それが私にとっては非常にうらやましいです。
カップルが肉まんを食べていました。私は、体以上に、心の奥がなぜか寒い気がしました。
私が信号を渡り終えるところで、向かい側の家族グループが警察官に「止まってください」と言われました。お母さんが「なんで?」と言っていましたが、信号が赤に変わるところでした。
仙台個別指導学院の校舎が見えます。入り口でこちらを冷めた目で見ている講師か職員がいました。私のほうが、面白くてためになる授業が出来るのに…という、根拠のない自信が生まれました。
「寒そう」と言われましたが、なんと返しても意味がないので、黙っていることにしています。
古着屋があります。どんと祭限定割引をしているのですが、ここでダウンジャケットを買ってしまったら、逮捕されそうなのでやめておきます。
西友前くらいまで来ると、道路が歩行者専用道路になっています。ちなみに、交番があるのですが、ここでも職務質問はされませんでした。
生協のお店は、交通規制のせいで車がほとんどありません。それにしても、消えたままのネットカフェの看板…ここでは流行らないということです。
駅行きのバスに並んでいる人が大量にいます。何で、普段どおりの格好なのでしょうか?
大名行列のようにゆっくり格好を整えて歩く裸参りグループがいます。無視しました。
実は、足袋も草履もないまま参加していた先輩がいました。サラシの布を足に巻いていたのですが、どうもほどけてだめだということで、大崎八幡宮近くの裸参り用具を取り扱っているお店にピットインします。もちろん、お金なんて持ってきてないので、ツケで購入しました。
なぜか、鉢巻代わりに顔を包帯でぐるぐる巻きのようにした奴がいます。そのお店のおじさんに、「その顔、どうしたの?」的な風な質問を受けます。すると、「やけどしました。頭からお湯被っちゃって」と答えます。前代未聞です。吹いてしまいました。
ちなみに、このお店には、裸参り衣装のマネキンがディスプレイされています。本物が目の前にいるのに、マネキンばかりカメラで撮るのは肖像権の問題を気にしてなのでしょうか。
ついに、大崎八幡宮に到着です。石段をあがっていきます。鳥居前にはパパラッチがいてかなり写真に撮られます。
途中まであがると、一般参列者は左に行くのですが、裸参りはビップですので、まっすぐ進め、先導もあります。通行人をどかして進めるので、早いです。
しばらく進むと、本堂に着きます。ここにも、パパラッチが待機しています。参加証を見せて本堂をぐるぐる回ります。
神社の人のところまで行き、咥えていた紙を捨てます。
お払いの時間です。代表者が前にでて、そのほかの人は後ろに並びます。少し頭を下げ、お払いです。直ります。お神酒をいただきます。巫女さんが渡してくれます。バイトだったらどうしようかと不安になります。代表者は、顔面やけどです。
神主:「お神酒、飲めますか?」
代表:「…」

代表者は、かなりの下戸です。「あいつがお神酒を飲んだら、酔っ払ってめんどくさいだろう」誰もがそう思ったそうです。
しかし…
よく考えたら、布で口の部分が隠れていたので、「口を出して飲めますか?」という意味で神主は発言したのではないか…というごく当たり前の発想が起こります。
どちらで解釈しても、非常に的確で冷静だった神主の器に驚かされます。
申し込んでいたお札などをいただき、降りていきます。これで終わりではありません。
どんとの火のところに行きます。火の回りを2週、右回りで回ります。はっきり言って熱いです。腰のしめ縄はここで焼きました。
この瞬間が、裸参りで一番かっこいいのではないかと思っている私は、なぜだか誇らしくなってきました。ここでも多くのパパラッチが控えています。ビデオを撮る者すらいました。
後は、帰るだけです。1年目は、雪が普通に降り、積もっていて、溶けて冷たく、なぜか草履がありませんでした。あの劣悪な条件でデビューした私にとって、今年はまったくもって楽勝でした。
ダルマ薬局でわたあめを売っていました。
「ご苦労様」などと声をかけてもらいました。暖かいですね。
あっさり、終了しました。そのまま、27時くらいまで焼酎を飲み、29時に寝て、朝10時30分に起きました。

突然現る…

テレビ出てきましたよ。
宮城のニュースに直結するローカル番組です。
生放送で中継でした。
自身3度目のテレビ出演ということで、実はほとんど緊張もしないで小噺をすることができました。緊張しなかったのは、中継だったせいで本当に映っているのかが実感できなかったからです。
でも、リハーサルのときにテレビ局と無線でやり取りしていたようなので、多分そうなんでしょう。後でオンエアチェックしておこう。
ここからは、本番の裏話―
鑑賞会責任者の後輩が、よく準備してくれていたようで、打ち合わせはスムーズにいきました。
しかーし、こういうものにはちょっとした問題がつきもの。私が座布団に座って小噺をするということが、ADに伝わっていなかったようで、そのためのマイクの設定でカメラマン(←たぶん、偉い)ともめていました。
カメ:座ってやるっていうこと知らなかったの?
AD:はい…
カメ:きちんと聞いとけば、スタンドを用意できただろう。
   誰かにマイクを持ってもらうんじゃ、おかしな画になるだろう。
結局、私にはピンマイクが付けられました―
っていうか、最初からピンマイク使うものだと思っていたのは俺だけ!?
ああいうのって、普通そうだろ。よっぽど、私に付けるピンマイクはねぇ!んだろう…
小噺の内容は、ナイショにします。もし、知りたい人はコメントにお知らせください。3人以上から要望があったら、「続きを読む」にて公開します。小噺の質は保証しません。
今日は、午前中に東京でグループワーク選考に挑み、そのまま新幹線で仙台に戻り、テレビに出演。そして明日、早朝から東京に行ってきます。だから私は、今日一緒に来ていた部員に言いました。
「俺って、売れっ子みたいだね(照)」
せいぜい、売れ残りにはならないように、素敵な人生を送りたいものです。