名曲と名盤と

“いい曲”と“いいCD”は、果たして一致するかという、大変に大きなお世話な話題を思いついた。

最近の物思いシリーズなんだけど、きっかけはあまり思い出せない。何となくは、、ボクノスキナシンガーソングライター山崎あおいちゃんのブログを見たくらいに思うけど、そういう物思いに直接つながる投稿を見たわけではなかったような…

オリジナルアルバムを通して聞こうと思ったときに、4000曲は超える自分のコレクションの中から選ばれるのは少ない、つまり少数の超お気に入りを繰り返し鑑賞するなぁという気づきに至ったのです。

いいシングルというと、表題曲が爆発的にいいか、握手券がついてる以外には思いつかないので、主にアルバムについて考えることにしました。
(事実、僕は基本的に配信派で、シングルはもっぱらアニメタイアップな表題曲しか買わないし、CD購入は、ほぼイベント参加目的)

「いいアルバムだ」と感じる基準を考えてみた。何となく、数字が大きくなるにつれ尊いというつもりだ。

  1. シングルを購入してないアーティストの、ココ最近のシングル曲が収録されており、そのシングル曲がよいと感じるオリジナルアルバム
  2. ちょっと気になるアーティストのベストアルバム
  3. シングルは(ほとんど)買っているアーティストのオリジナルアルバムで、アルバムの中心となる曲がよい
  4. 全部が素晴らしいオリジナルアルバム

最近、レンタルではなく購入に至るのは、ほぼ3に該当するものだ。1と2はレンタルで済ましてしまうし、4だけ抽出できるなら、音楽業界で働こうとしたかもしれない。

で、やはり4に至るというか、4だと感じられるアルバムないしはアーティストは、滅多にいないのである。

新しいアーティストに出会うことは、自発的に求めなければないのかもしれない。(そういう意味で、テレビCMみたいに、広く知らせる活動は一定の価値がある)
僕の場合は、アニメタイアップ、ラジオでかかるあたりがきっかけになっている。

たまたま、偶然と思いたいが、いわゆるアニソンシンガーのジャンルでは、4がないという認識だ。
LiSAや藍井エイルは、すべてのアルバムをレンタルで揃えているし、シングルは大抵買っているが、なんだかんだ大真面目にアルバムを聞いたことがない。
なお、みかこし(小松未可子、俺の嫁)は『e’tuis』という4なアルバムがあるが、彼女は俺の中でアーティストよりに解釈されているので、当てはまらない。
このあやふやな判断基準では、花澤香菜(俺の嫁)をどう評価するかは保留されており(4と判断したアルバムがない)、いのりっぞ(水瀬いのり、俺の嫁)は今後に期待している。(たぶん、花澤香菜はアーティスト評価するだろう)

4に該当するものを徒然に、今思いつくだけ挙げよう。

  • 小松未可子『e’tuis』
  • ゲスの極み乙女。『両成敗』
  • 椎名法子『shiina』
  • 山崎あおい『12センチ』
  • 片平里菜『amazing sky』
  • 大竹佑季『眠る孔雀』
  • Sunaba『シンプル。』
  • amazarashi『あまざらし 千分の一夜物語 スターライト』
  • YUI『CAN’T BY MY LOVE』
  • 辻詩音『Catch!』『OH! MY MISTAKES!』く
  • 福山雅治の多く
  • moumoonのほとんど
  • FIRE BOMBERの全部

こんな感じだ。miwaとかPerfumeも好きだが、収録曲が全部よかった的な側面では思いつかなかった。なお、ベストアルバムは除いている。

こうしてみると、一貫性がない気がする。アニメ好きの前にラジオっ子なので、意外といろいろ聞いている。幅広いと言うべきなのかもしれない。でも、洋楽は基本的に聞かない。

じゃあこれで僕がどのアーティストのファンと言うのかというと、福山雅治なのだ。

有料のチケットを一番買ったことがあるのはmoumoon(2回)。リリイベとか手段を問わず、一番本人に会ったのはYun*chi、しかし上記にはいないのだ。(念のため加えておくが、Yun*chiの歌は大好きで、特にアニソンとか最高だし、ミニアルバム収録のムチャクチャ好きな曲とかある)

自分にとって意外ではないのだが、アイドルがいない。最近、乃木坂46や欅坂46は好きで、特に乃木坂は声で誰かわかるくらいのメンバーがいるし、顔と名前が一致する人は10人くらいになった。日曜の夜に起きていれば、乃木坂工事中や欅って、書けない?も見てるし。自分は「アイドルだなって曲」に興味がない傾向なので、アーティストぽい方向で一貫すると、そのうち伝説ができるかもしれない。

自分が音楽に何を求めているのかは結構謎だけど、好きになりやすい曲調を思い浮かべると、応援とか励ましばかりな気がする。やっぱ、疲れてんでしょうね、ずっっっと。

悔いの無いように生きましょう。それでは~。

自分が満たされる時はくるか

もう7月である。

6月もソコソコ死んでいたけれど、7月はあらゆる利害が絡み合い、複雑に死んでしまいそうである。

高校3年の頃、僕が通っていた学校では、校長が担当する「宗教」という時間があった。

生徒会の歩兵(役職とかない事務員)として高校2年生の時間を捧げ、おかげさまで校長との面識(顔と名前が覚えられている)や学校行事の高校代表をやったくらいが成果である。

この高校の代表の任務の時、通常(一般生徒)の登校時間より早く行く必要があった。起床は問題なかったんだけど、乗るべき電車の時間を誤って認識していて、とんでもなくダッシュしたことを覚えている。この日が、実家から最寄り駅への最速記録だ(たぶん)。
あと、その任務の前に校長に挨拶しに行くのが通例らしく、校長室で雑談したときに、校長の出身大学が僕の志望校と同じと知った(記憶がある)。見事一浪を果たし、その第一志望の大学を卒業した。謎の母校愛だ。
ちなみに、その任務には中学の代表もいたのだが、校長との挨拶の時に現れなかった。当日、「どんな失礼なやつや~」と思いつつ、自分が危うく遅刻しそうになってテンパってた僕が目にしたのは、とんでもない美女だった。
名前とか聞かんかったなぁ。

そんな校長が担当する宗教の授業は、専用の部屋(畳の教室)で、校長の話を聞いたりビデオを見たりするものだった。
あっという間にネタが尽きたのか、例年の定番かはわからないが、クラスのみんなの前でフリータイトルのスピーチをしようではないかという雑な企画だ。我こそはという豪傑を募ってみたが、誰も名乗りでない。その結果、校長の目の前で、微妙に顔を知られている俺が校長に誘われたのだ。
この頃から、頼まれると断れない性格の俺だから、引き受けることにした。そのかわり(?)、最大で授業時間1回分まるまるしゃべっていいという出血大サービスだった。

スピーチのチャンスを得た頃、テレ朝系と記憶するが、テリー伊藤プロデュースの「怪傑!通勤仮面」とかそういうタイトルの深夜番組をコッソリ見ていた。テリー伊藤や、当時リクルート(年収3000万とか言ってた)で、後に東京都初の民間人校長なんかでも有名な藤原和博氏や、当時レースクイーンでバラエティー的にはブレイク前の吉岡美穂が出ていた番組だ。目的は、、、そうだね、吉岡美穂が可愛かったんだろう。吉岡美穂は、その後、ジローラモ氏とNHKでイタリア語講座をやったことがあって、この影響で「俺は大学生になったら、第二外国語はイタリア語やるんや」と強く決心するきっかけを与えてくれた。なお、自分が進学した大学は、第二外国語にイタリア語がなく、卒業に直接関係ない授業としてしか選択出来なかったので、結局勉強しなかったのは、誰にも話したことがない。

その番組で、テリー伊藤だったか、藤原氏だったかもはや曖昧(テリー伊藤な気はしてる)だけど、「人間は、どこまで頑張っても満足しない」みたいなことを言っていた。僕には、この言葉には共感したし、強く印象に残っている。
今思えば、“満足しない”ということを「欲深い」ではなく、「向上心が尽きない・勤勉だ」と疑いなく理解したのが良かったと思う。(番組で、真意の説明はあったかもしれないが、記憶がない)

ということで、この言葉を題材に、宗教の時間で、40分ほどクラスみんなの前で話したのだった。
ガチじゃん!超恥ずかしい!

俺、転職セミナーの基調講演でもやったんかな…

もともと宗教の時間は、後方に座る生徒にとっては、英単語帳を学習する時間と等しく、校長が話そうが、俺が話そうが変わらなかった。単語帳見てるやつを目の当たりにすると、スピーチする心が折れそうなもんだが、気になってる可愛いクラスメートの女子が、スゴいこっち見て聞いてくれたので、とんでもなく楽しかった。

その子に関してだが、mixiというSNSが生まれ、話題だった俺が大学4年の頃、彼女の名前で検索したら見つかったので、メッセージを付けて友達申請をしたことがあった。
すると、どうなったと思う?

申請は承認されず(友達になれず)、翌日にはアカウントに付いている名前が「もも たろう」に変更されたのだ!

この事件が、当時友達を見つけやすくするために実名登録が推奨されていたのが、方針転換に至るきっかけになった…ということはないだろうが、少なからず自分にとっては、実名制なSNSへの抵抗感を植え付けたと思う。

人は、時間が経てば変わってしまうのだろうか…
彼女は、きっとすごい美人になっているはずだ。そして、俺と毎朝挨拶するような関係は失われたのだ。俺が、ただ気持ち悪かったのだろう。

妥協するのが下手だったり、こだわりが強く出過ぎることがあるのは、この金言が悪く出たという話だと思う。自分のことのようだ。

自分が完璧主義の傾向を持っているという自覚がある。そこをうまく突かれているのではないかという案件も…
一方で、心底どうでもいいとか、超めんどくさいということもある。

生きていると、「これって、大丈夫かな」と迷うことがある。そうしたときに、今回の金言を思い出しては、また深みにハマるのだ。

“もっと頑張れるはず”とか思い始めると、キリがない。向上心を持ち続けることは正しいが、たまには自分の成果を、ただ喜ぶようなことをした方が、心が健康だと思う。

水分補給を忘れずに。
それでは。