そしてもう店は開かない

家から駅までの途中にある中華料理屋が、「しばらく休みます」という貼り紙を出していたが、閉店することになったという貼り紙に変わっていた…と思う。(荷物が多く、急いでいたのでちゃんと読まなかった)

前住んでいたところの、最寄り駅その2駅前にあった中華料理屋、1度か2度利用したことがあり、特別問題なかったのだが、「しばらく休みます」からの廃業、その後居酒屋に居抜きされた。

韓国焼き肉のお店は、ある春先に「しばらく休みます」という貼り紙が出て、旅行にでも行くのかなとか考えていたが、3ヶ月くらいしたら、内装をはがす工事が始まった。その後は、、調剤薬局になった気がするが、ここだったかな…思い出せんぞ!

創業40年(うる覚え)とかの老舗中華料理屋があった。途中、店舗を改装し、ここは適度に客もいた。(すまん、私は行ったことがない)ここも、しばらく休みますという貼り紙が出たのだが、前述の通りなので、そのうち開だろうと思っていた。(すまん、復活したら行こうとは思っていない)内装をはがす工事が開始された。今は、ラーメン屋だったか、近いジャンルの飲食店に生まれ変わっていたはずだ。

こういうことばかりあると、期限のない休みが、廃業の隠語のように思えてきた。それとも、俺が通りかかるが、ろくすっぽ入店しない韓国・中国系の飲食店は廃業するみたいな、疫病神説か。

もっとも、単純に儲かってなかったというのはあるだろうが、老舗が突如として閉店するのは、なんとも言えない。
今年の春、とある居酒屋が突如として閉店する内情を知る機会があったのだが、いろいろあるのだ。

目先を変えると、今年は、アイドルグループの解散が多いという分析がある。それなりの活動期間をもつ中堅と言えそうなところが、発展的に(?)解散している気がする。そうでもないかもしれない。興味深いのは、メンバーの卒業(脱退)ではなく、グループ自体が活動を終えるところが目立つ点だろう。

不思議なもので、グループを解散した後、ひとりでアイドルを名乗ろうとする人がいない気がする。タレントが近いのだろうが、アイドルの本業と感じられるのは、歌って踊ることなので、タレントとなると、そこがメインではないのだろう。鈴木愛理は貴重である。山本彩にも期待しかない。

メンバーの卒業でもそうだが、芸能の道に残らない人も増えた気がする。そうすると、一般的な学業の節目や、キリのいい年齢や活動期間は、決断の時期なのだろう。

「推し(アイドル)は、推せるときに推しておくべき」という意見がある。いつ辞めるかわからないから、活動しているうちに、見に行ったり、応援したりしろという考え方だ。サイレントマジョリティーになるな的な??違った??
一理あるが、僕は考えを改めるほどは共感はしなかった。なぜなら、「あの時見に行けば」という後悔の念を一切持たず、「見に行かなかったのは、自分にとってそれほどでもなかったという証拠」というスタンスを確立していたからである。

飲食店でも同じ考えだ。今年の4月に閉店した家系ラーメン屋があった。閉まることは把握していて、最後に1杯も考えていたが、土日はランチがギリギリ終わっているようなタイミングでしか出かけなかったし、仕事帰りにも寄らなかった。最終営業日にラーメン100円をやっていたが、それにも意志を持って行かなかった。そういうことなのである。

ただ自分は、この自分の意志・決断に誇りを持っていたいなとは思う。外的要因で、どうしても自分の希望が叶わないこともあるからだ。

自分が知る・関わる範囲の人が、一見ネガティブな決断をしたときに、その先に新しい何か、もしくはよりよい何かを掴んでくれたらと思う。

妙にそれっぽいことを言ってきたが、あって当然と思っていたものが急に無くなることになったからといって、未練がましくするのはいかがなものかという話。

でも、人間の存在(命)は別格かもしれない。だからって、日々覚悟して生きようと言いたいわけではない。たまに振り返って、悔いが少しでも残らないようにしていきたいなとは思う。ほとんどできていないと思うけど。

それでは。

あなたは権利の乱用者か

SNSの発達で、一般人が強い発信力を手に入れる可能性(バズる的なやつ)がある中、ものすごく気になっているというか、キライなことがある。テレビ画面を写真に撮り、アップロードしているやつだ。

嫌いだとは言っても、俺が世直しに頑張るつもりが(現時点で)ないため、通報等はしていない。

テレビ画面を写真に撮ってSNSに投稿している輩本人は、実際のところどんなことを考えているのか、まるでわからない。ただ、罪の意はなさそうに感じるのは、面白ネタを共有したいだけなモチベーションに見えるからだ。まぁ、普通に悪いことなので勘弁してほしい。やむを得ず目にしてしまうと、僕はいちいちイヤな気分になっているのである。

「おまえ神経質だな」とか「鬱じゃね?」とか言う人がいるかもしれない。肯定だ。

これ、闇が深いのが、テレビに出る側の芸能人でもやってるやつがいることだ。よっぽど美人でなければ、ファンを止めたくなるレベルだ。

この事象、最近起こったことでもないのだけれど、そのうち自分の考えをまとめたいと思っていた。そのきっかけをくれた(?)イベントがある。

多くは語らないが(語るけど)、4月にあるネットワーク業界のイベントがあった。僕は中継を見ていた。そこで、とある誰かのプレゼンテーションで、スライドほぼ全部に『凪のあすから』の画像が差し込まれていた。

プレゼンしてる人が凪あすを好きなのはわかったが、途切れることのない画像ぶっ込みに胸くそ悪くなって、中継を見るのを止めた。(もしくは、手元の仕事が忙しかった)

こういう権利ない者による乱用は、少なくないと感じる。プレゼンテーションに、某三国志の絵を使って喋らせるやつ、日経電子版の電車の中の広告みたいなやつで、権利関係をクリアしてないやつは、どうもいっぱいあるようだ。

凪あす事件(←今、俺が名付けた)については、当該イベントのアンケートで、いかがなものかという(ことを、もっとマイルドにした表現で)指摘があり、同じ疑問・憤りを持った人がいて、ちょっと嬉しかった。

佐藤秀峰氏の作品のように、適切な引用表示をすれば二次利用できるものがあり、ちゃんとやってる人の雑談を聞く機会が最近あって、そういうのもよかった。

そもそも、横山光輝の漫画:三国志にしても、元画像をどうやって持ってきているのか、こういう怪しいプレゼンテーションを作ったことがないので、見当がつかない。そうはいっても、自分で本からスキャンとかしてるとは、面倒すぎて思えない。もちろん、やってるなら問題だ。(実質)違法にアップロードされたものを使ってるようなケースが多いのだろう。Googleで画像検索すると、いっぱい出てくるし。悲しみは、連鎖する。

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しかし、上記で述べたプレゼンや、SNSの投稿を初めて見た時には特に疑問に思わなかった。プレゼンは、下手したら笑ってしまった可能性すらある。でも、なんだろうな、ある時、やり過ぎたものを見たんだろうな…もちろん、程度問題ではないのだけれど。

それでは。