回転するクライマックス

ボールルームへようこそというアニメがある。
今期、魔法陣グルグルとともに、Production I.Gが手掛ける作品だ。

スポーツ x 諸星すみれ = Production I.Gだ。
(ハイキュー以来のゴールデンコンビ。それ以外にあったかは、知らない)

つうか、グルグルがProduction I.Gなのは、ビビった。俺の勝手なイメージだが、あまりにも想定外だもの。

ボールルームへようこそは、社交ダンスを題材とした作品で、ネタとしては、なかなか馴染みのない人が多いでしょう。
僕と社交ダンスといえば、ウリナリですからね。

ウリナリの社交ダンス部、なぜか(!)手に汗握って見てましたね。当時、芸能人が本気で何かに打ち込むのをやってたバラエティーが極めて珍しく、それがヒットしたんだと思うけど。

ボールルームへようこそは、放送開始前からそこそこCM流れていてなんとなく気になっていましたが、エンディングがみかこしというのがあり、注目度がSランクになったのでした。
本編は、録画しても普通に見るレベルで満足しています。

ボールルームへようこそは、オープニング曲(UNISON SQUARE GARDEN)と、エンディング曲(小松未可子(みかこし、俺の嫁))も素晴らしいです。

オープニングは、スポーティーで躍動感があります。その中で、そこはかとなく華やかな感じが、メイン女性キャラの花岡雫(CV:佐倉綾音(あやねる、俺の嫁))ぽい感じがするかなぁ…って。

エンディングは、知的で華やかながら、どことなく切ない感じが、メイン女性キャラの花岡雫(CV:佐倉綾音(あやねる、俺の嫁))ぽい感じがするかなぁ…って。

で、本編のことをもう少し真剣に考えてみたのだが、かの人気テニス作品であるベイビーステップを見ていたときと同じような気持ちを持ち始めた自分に気がついた。
主人公は、素人からの出発、憧れ(目標)の存在、強力なライバル(数名)、謎の才能を持っている感じあたりでしょうか。

あんま関係ない気がするけれど、こういう男女が心をあわせる系って、自分がやったら、すぐ好きになっちゃいそう。(と、言いつつ、職場恋愛はないんだよなぁ)
だって、あの理性と冷静の怪物であるえいちゃん(ベイビーステップ)が、墜落してますからねぇ。

真子ちゃんが、チチにパッド詰めまくってたの、可愛かったナァ。多々良くんはお子様だから、それでもグッとくるかもしれないけど、俺くらいになると、実用性重視だから

真子ちゃんは、それなりに長く社交ダンスやってきて、ずっと組んでた有能な兄貴にコンプレックス感じてる面が垣間見えるけど、それを乗り越えて花開けるか…くうぅぅ、愛してる。

そんな話ではなかった。

ボールルームへようこそ、オープニング曲とエンディング曲の完成度ですよ。オープニングはUNISON SQUARE GARDENのベース田淵さんが作詞・作曲(のはず)。
で、エンディングは、Q-MHzのメンバーとして、同じ田淵さんが作曲しているのだ。

いよいよCDの発売(てか、僕はダウンロード派で、一週間遅れだったが)してから、フルで聞いてみると、もうなんかヤバかった。天才の仕事である。

サビが回転するんですよね。

あまりによかったのか、2クール目もこの組み合わせで主題歌が設定されるってね。
でも、『Maybe the next waltz』の方は聞き込んでいくと、メッチャハマってきた感じだった。結局、みかこしの歌が好きなんだと思う…

そろそろ、本気の千石さんダンスをアニメで見たい気がしてきた。
よろしくお願いします。

それでは。

自分が満たされる時はくるか

もう7月である。

6月もソコソコ死んでいたけれど、7月はあらゆる利害が絡み合い、複雑に死んでしまいそうである。

高校3年の頃、僕が通っていた学校では、校長が担当する「宗教」という時間があった。

生徒会の歩兵(役職とかない事務員)として高校2年生の時間を捧げ、おかげさまで校長との面識(顔と名前が覚えられている)や学校行事の高校代表をやったくらいが成果である。

この高校の代表の任務の時、通常(一般生徒)の登校時間より早く行く必要があった。起床は問題なかったんだけど、乗るべき電車の時間を誤って認識していて、とんでもなくダッシュしたことを覚えている。この日が、実家から最寄り駅への最速記録だ(たぶん)。
あと、その任務の前に校長に挨拶しに行くのが通例らしく、校長室で雑談したときに、校長の出身大学が僕の志望校と同じと知った(記憶がある)。見事一浪を果たし、その第一志望の大学を卒業した。謎の母校愛だ。
ちなみに、その任務には中学の代表もいたのだが、校長との挨拶の時に現れなかった。当日、「どんな失礼なやつや~」と思いつつ、自分が危うく遅刻しそうになってテンパってた僕が目にしたのは、とんでもない美女だった。
名前とか聞かんかったなぁ。

そんな校長が担当する宗教の授業は、専用の部屋(畳の教室)で、校長の話を聞いたりビデオを見たりするものだった。
あっという間にネタが尽きたのか、例年の定番かはわからないが、クラスのみんなの前でフリータイトルのスピーチをしようではないかという雑な企画だ。我こそはという豪傑を募ってみたが、誰も名乗りでない。その結果、校長の目の前で、微妙に顔を知られている俺が校長に誘われたのだ。
この頃から、頼まれると断れない性格の俺だから、引き受けることにした。そのかわり(?)、最大で授業時間1回分まるまるしゃべっていいという出血大サービスだった。

スピーチのチャンスを得た頃、テレ朝系と記憶するが、テリー伊藤プロデュースの「怪傑!通勤仮面」とかそういうタイトルの深夜番組をコッソリ見ていた。テリー伊藤や、当時リクルート(年収3000万とか言ってた)で、後に東京都初の民間人校長なんかでも有名な藤原和博氏や、当時レースクイーンでバラエティー的にはブレイク前の吉岡美穂が出ていた番組だ。目的は、、、そうだね、吉岡美穂が可愛かったんだろう。吉岡美穂は、その後、ジローラモ氏とNHKでイタリア語講座をやったことがあって、この影響で「俺は大学生になったら、第二外国語はイタリア語やるんや」と強く決心するきっかけを与えてくれた。なお、自分が進学した大学は、第二外国語にイタリア語がなく、卒業に直接関係ない授業としてしか選択出来なかったので、結局勉強しなかったのは、誰にも話したことがない。

その番組で、テリー伊藤だったか、藤原氏だったかもはや曖昧(テリー伊藤な気はしてる)だけど、「人間は、どこまで頑張っても満足しない」みたいなことを言っていた。僕には、この言葉には共感したし、強く印象に残っている。
今思えば、“満足しない”ということを「欲深い」ではなく、「向上心が尽きない・勤勉だ」と疑いなく理解したのが良かったと思う。(番組で、真意の説明はあったかもしれないが、記憶がない)

ということで、この言葉を題材に、宗教の時間で、40分ほどクラスみんなの前で話したのだった。
ガチじゃん!超恥ずかしい!

俺、転職セミナーの基調講演でもやったんかな…

もともと宗教の時間は、後方に座る生徒にとっては、英単語帳を学習する時間と等しく、校長が話そうが、俺が話そうが変わらなかった。単語帳見てるやつを目の当たりにすると、スピーチする心が折れそうなもんだが、気になってる可愛いクラスメートの女子が、スゴいこっち見て聞いてくれたので、とんでもなく楽しかった。

その子に関してだが、mixiというSNSが生まれ、話題だった俺が大学4年の頃、彼女の名前で検索したら見つかったので、メッセージを付けて友達申請をしたことがあった。
すると、どうなったと思う?

申請は承認されず(友達になれず)、翌日にはアカウントに付いている名前が「もも たろう」に変更されたのだ!

この事件が、当時友達を見つけやすくするために実名登録が推奨されていたのが、方針転換に至るきっかけになった…ということはないだろうが、少なからず自分にとっては、実名制なSNSへの抵抗感を植え付けたと思う。

人は、時間が経てば変わってしまうのだろうか…
彼女は、きっとすごい美人になっているはずだ。そして、俺と毎朝挨拶するような関係は失われたのだ。俺が、ただ気持ち悪かったのだろう。

妥協するのが下手だったり、こだわりが強く出過ぎることがあるのは、この金言が悪く出たという話だと思う。自分のことのようだ。

自分が完璧主義の傾向を持っているという自覚がある。そこをうまく突かれているのではないかという案件も…
一方で、心底どうでもいいとか、超めんどくさいということもある。

生きていると、「これって、大丈夫かな」と迷うことがある。そうしたときに、今回の金言を思い出しては、また深みにハマるのだ。

“もっと頑張れるはず”とか思い始めると、キリがない。向上心を持ち続けることは正しいが、たまには自分の成果を、ただ喜ぶようなことをした方が、心が健康だと思う。

水分補給を忘れずに。
それでは。