利益は客のためならず

三浦奈保子も書いてたんですが、円高還元と称して、商品値引きを行ったり、ポイント還元率をアップしたりするところが増えています。
「円高は一時的だ」という、何とも言えない理論はおいときまして、まぁ適度に利用するのがよいでしょう。
私に一日に2000通くらいでしょうか、職場のメールでスパムを受信しています。
その中で、偶然なんですが、「お客様のために値下げさせていただきました。」という文句が見えました。
ろくに中身なんて読みませんから正確には覚えていませんが、ブランド品の違法コピー通販だったと思います。
スパムですから、中身は偽りなわけですが、その観点を持ちますと、「お客様のために値下げ」ということもウソだと考えることが出来るのです。
なんか、印象深く残っていて、帰りの電車でも少し考えたのですが、円高だから還元と称して値下げをして、果たして販売店舗の利益はどうなってるのだろうと思ったのです。
まさか、還元分ごっそり減っているわけがありませんよね。
そうすると、話題作りに円高還元を使い、需要を創造しているのではないかという、みなさまならとっくにお気づきな点に考えが及んだのです。
ほー、と思ったわけですが。
ニッポンのステレオタイプな経済の形式を考えますと、民間企業の多くは製品を作ってい輸入しているわけですから、円高世界においてはお仕事はいくらか苦戦する可能性が高いのです。
その反面、主に輸入を行う物販関係は、いい勝負が出来るという感じ。
 # と私は理解しています…
結局、バランスをとってるんですねー。
なんだか、円高還元という響きは、千載一遇のチャンスとまではいかなさそうです。
もっとも、経済だけ停滞して、困るのよりはずっといいですけど。