どっちでもない

なぜβ版なのかよくわからないizaで、「内定辞退」引き留めます、というとっても危険な記事を発見した。
すごい商売があるもんだというのがひとつ。
そして、学生の本心を読み違えている可能性が潜んでいることが私の頭を巡った。
どこの人かよくわからんのに呼び出されて面会するというのは、学生側の問題/判断ということにしておいて。
結構、内定を受ける決断を翻意するそうである。
俺にきたら、高いものだけゴチになって、バッサリ切り捨てるんだろうけどね。
もちろん、こない。
では、なぜ翻意にするのであろうか。
まず、学生はすでに決心した企業にとっての迷惑は特に考えていない可能性。
自分がよければいいのである。
とても自分に気持ちのいい決断で、人によっては社会の仕組みを理解していないとか、そういうレベルで厳しく非難するであろう。
ただ、すごく単純に分析すると、価値ある戦力として期待されているのは、人事課よりも学生側なので、学生がよい決断をするのであれば、社会全体のプラスになると言えるのである。
ということで、あんまり問題に感じられなくなってしまう。
次は、記事に書かれているとおり、
内定を辞退する学生に確固たる理由はなく、「『この会社はここまで自分を欲しがっている』と認識すれば、あっさり翻意する」という。
ことである。
すごく不思議である。
不思議にたどり着く訳は、近年の若者は、自分が責任を持つことを嫌がる傾向にあると言われているからである。
そうすると、熱心に欲しがってくる企業なんていうのは、その学生に対して期待しているようなものであるため、逆に面倒と感じるかもしれないのだ。
そりゃぁ、無視されれば問題であるが、過剰なのもご免。適度が一番なわけ。
ただ、大事にされてる!と認識させるようにうまく説得させることができるのでしょうから、このサービスがビジネスとして成立するんでしょう。
このへん、精神的な問題が強いので、とっても難しいんだと思います。
しかし、本命に内定した人に対して、説得を試みようとしても徒労に終わるだろう。
そりゃあ本命が一番だからである。
バレンタインを想像してみよう。
1)何ももらえない
→どうしようもなく困る(例:オーバータイム)
2)義理だけ
→別に何も起こらない(就職活動の難しさでいうと、初期段階では落ちないがゴールにたどり着かないとか、そういうイメージ)
3)本命をもらったけど、僕が好きな人は実は別…
→ここが悩みどころ。
北陽で言うと、虻ちゃんに告白されたが、伊藤ちゃんが大好きで…ということである。
この場合、虻ちゃんをバッサリがあるし、とりあえずキープがあるし(パウエルの問題を考えるととたんに怪しくなるが、とりあえず最終的にはひとつを選ぶことになるが)、結構虻ちゃん好きだから虻ちゃんでいいかというのがある。
4)両思い
→誰も止められません。例えば、私と田中麗奈。
でぇ、問題提起。
上記3の人のとても特殊な例で、全くと言っていいほど興味のないところから告白されたと考えてみる。
実生活に落として考えてみると、通勤・通学電車の中で偶然同じ時間+乗車口で頻繁に一緒になる人がいるとする。
その人は、名前もなんにもわからず、いれば「いる」と認識するかどうかが微妙なレベル。
そんな人から、ある朝ラブレターを手渡された。
誰しも経験があるだろう。
その際、どういう考えが起こるのかを想像してみた。
想像してみた、といったのは、上述の例のシチュエーションを私は経験したことがないため、はっきりとした気持ちがわからないからである…
ひとつだけ限定的な内容を加えておくが、就職活動においては、相手に対して必要最低限の興味があるということにはなる。
マジで関係なら受けないということよ。もっとも、中学生あたりでモデルや女優・アイドルになった人の一部は例外になるが(おかんが勝手に応募した系)。
まず、ラブレターをもらってどう思うか。
「ふーん」
実際にありそうである。続いて、内容を見るであろう。
そして、考えるのである。
「どうしよう」
1)断る
→もっとも容易に想像できる対応であり、だいたいそうである方がなんか良さそうに感じる。
他には、つきあうとかもあると思うけどね。まぁ、就職で言えば「とりあえずバイトから」なんて言えないから。
2)とりあえず3年説
があって、
3)他にいい人いないからいいですよ
というのがあるのだ。
これは最強に恐い。
つまりだ。本命はいないし、2番・3番…と(みんなしているであろう)好きな人ランキングに載らない人を得た場合の価値判断に近そうなのだ。
この場合、ちょろっといいところなんて知ってしまうと、汚い言葉になるが、自分にとっては都合のいい相手なので、一気にギリギリランクインとかにしちゃってOKを出す可能性があるのである。
「あぁ、左45度から見ると、サエコに似てる」
とかいうのは、その一例である。
ちょっと長かったが、僕がイザのこの記事を読んで想像したというのが、納得できる内定先がないから、自分をちょっとでも納得させる理由を探していたのではないかということである。
大企業>中小企業 という変な放送に従うと、大手の自動車メーカーを取って、中堅の自動車メーカーを辞退。
中小が…でいいんじゃないと言われて、中小に鞍替え。
ここで、自動車産業なんて30年レベルで見ると、どうして中堅企業が生きていられるんだ、死にたくないなら大企業(の中でもさらに選択して)行け!という厳しい分析はおいときまして…
実は、自動車メーカーそのものに別に行きたくなかったんかもしれないのだ。
すると、どっちの自動車メーカーなんていうのはどうでもいい可能性は意外とある。
みなさんはどう思うでしょうか。
もっとも、この議論、サービスを展開する事業者による面談で、学生側から自動車メーカーには実は興味がないっていうことを聞き出していたとすると、ほとんど無駄になってしまうような気がするのであるが…