国際指名手配

思うところあって、俗称成田空港に行って参りました。
JRを使ったのですが、経路がグダグダで不便でした。
その上、途中で列車が大きな鳥を轢いてしまい、10分ほど遅れるという事件に見舞われました。
とりあえず、第一ターミナルへ…
展望台

いくつかの旅客機が待機しており、ファンの方はきっとテンションがあがる構図だったに違いないと思います。
飛行機

僕は、すぐ冷めちゃいましたけどね。
空港内のなぜか不二家で食事をしました。
客室乗務員の団体が食事をしていて、素晴らしかったです。
彼女たちは、常日頃から異様なダイエットに励んでいるのかと思いましたが、スパゲッティを食べ、コーヒーを頼み、パフェを頬張るという、OLの最強型の様相を呈していた点が印象的でした。
しかしながら、8人とかの大所帯で現れる故に、派閥とか厳しそうで、考えるだけでもニヤニヤしてしまいます。
もし、この想像が当たっていたら、中学校や高校の女子が持つ驚異的な裏のイメージとぴったり一致し、むしろ客室乗務員の精神的なレベルが成長していないのではないかという妙な不安すら覚えるわけですが。
特に興味をそそるようなものはなく、その後の予定に備えるため、そそくさと日本を後にしました…
とはならず…
やはり、話題の第2ターミナルに行った方がおもしろかったですかね。
今度、出国を試みるときには第2ターミナルから出発できるようにお願いすることにします。
そして、成田に来て思い出す、あの一言…
小学校6年の頃、塾にて…
飛行機に乗ったことがあると言ったオーバー少年は、国内線であるにもかかわらず、
「成田から乗った」
と言ったのです。
今日見た風景は、どうしたってはじめてでした。

財閥の渡り歩き

昼、上野に移動し、大徳川展だっけ、そこに行こうとしました。
お昼を食べた回転寿司ですが、僕の経験上、もっとも最低だと言っても過言ではないものでした。
上野公園は実に複雑な社会を構成しているということを見ながら、博物館に行く途中の噴水。
架け橋

写真ですと微妙な感じですが、虹が見えたのでデジタル画像に変換しました。
博物館の外観

いざ博物館に着いてみますと、入館までの待ち時間が80分という驚異的熱狂状態だったので、割とあっさりやめました。
いったい何をまっているのか、長蛇の列を作るおそらく公園の住人を横に、偉大なる先輩がデートしたというムンク展を通り過ぎ、神田に移動しました。
元々鑑賞計画からドロップアウトした三井記念美術館に行くためでございます。
ここには、以前ひな人形を鑑賞に来たのですが、今回は別の特別展ということで、安宅英一の収集物=安宅コレクションをやっているということでした。
倒産する以前は、財閥に対抗するくらいの力を持ったとされる商社:安宅産業の親分のコレクションです。
国宝が2点、重文が10点くらいだったか、合計120弱の陶磁器が展示されていました。
歴史的には、商社の財政を圧迫したといえるコレクション…
久しぶりに目にする国宝という価値。
そして、何よりもいくつかのコレクションにつけられた、入手に関してのエピソード。
良くも悪くも、安宅英一という安宅産業に降臨し続けた人物の熱意というものを感じ取ることが出来ました。
収集への意欲は、他に大事なものを失わせたのでしょうかね。
しかし、どんなに優れた人間であっても、この世のすべてを手に入れることは出来ないという現実を考えると、当然の道だったのかもしれません。
コレクションのほとんどは、展示の解説から理解できるように、住友に流れていったようです。
歴史的に、住友商事との合併という話もあったみたいですけどね。
破綻後は伊藤忠に引き継がれたというわけですが。
背景を知ると、何とももの悲しさも感じるものでした。